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Thursday, August 31, 2006

ポンピドゥー・センターへと続く道

ポンピドゥー・センターへと続く、リュ・サンマルタンの道筋。両側にはカジュアルなレストランやカフェ、可愛らしい陶磁器などを売る店などが立ちならんでいます。

下記は、本来、鴨を食べようとお目当てにしていた道向かいのレストランが一杯で座れず、メニューを見ると高そうだったこともあって、かわりに入ったお店。思いがけずに魚も肉料理も美味しく、すっかり気に入ってしまいました。

Wednesday, August 30, 2006

プラハでアンティークを漁る

プラハは第二次大戦の折りにも空爆を受けなかったので、思いのほか、戦前の家具調度が残っているようです。ドイツでは稀少となってしまった二十世紀初頭のローゼンタールや、もちろん、マイセンなどの保存状態の良いものが、プラハではつい最近まで簡単に手に入りました。下記のドゥミ・タッスはルイ・フィリップのイニシャルが入ったフォンテヌブローで、ウィーンの国営オークション・ハウス、ドロテウムのプラハ市内のショールームで見つけて「レプリカでもかまわない」という決意とともに購入した一点です。


Sunday, August 27, 2006

プラハとカフェ文化

この写真は2003年当時のものですが、「ホテル・インペリアル」の一階にあったクラシックなカフェの入り口の様子です。かつての華やかな時代には、さぞや豪奢なホテルだったに違いないという威風堂々の風格を漂わせる建物でしたが、社会主義政権下では低所得層向けのアパートに転用されていたのでしょう。興味を覚えて中を見せてもらったところ、美しい階段の手すりやステンドグラス、手の込んだ廊下のモザイク、両側に開く各部屋の大きなドアとは裏腹に、部屋の内装はようやくバックパッカー向けに必要最低限の家具と調度を整えたという雰囲気で、まるで野戦病院でした。バスルーム付の部屋は一つもなく、廊下の突き当たりに共用のシャワー室とトイレがありました。一泊の値段を聞いたところ、日本円で2500円ぐらいだったと記憶しています。その後、2005年の春には大規模な工事が始まって足場が組まれ、どうやら西側の大資本が入って、どこかのフランチャイズの高級ホテルへと生まれ変わることが決まったとのことでした。



カフェに集う人々

手の込んだモザイクタイルで飾られた天井

カフェ・ラテを頼むとここの名物のドーナツがつく

ホテル階へ上がる階段の明かり取りのステンド・グラス

クラシックなカフェの反対側にあったネット・カフェ

Friday, August 25, 2006

プラハの街と国立博物館

旧ソヴィエト連邦の崩壊にともない、東・中欧の国々は急激な民主化、市場化の波の中でもみくちゃになりました。おそらくその中でもチェコの激変ぶりは、近隣の国々と比較しても、比べ物にならないほどドラマティックなものだったのではないかと思います。端的に言って、観光地としてのプラハは2000年当時と比べて、ずいぶんと割高な街になりました。初めてプラハを訪れたのは、まだ1990年代のことだったので、その時はホテルも食事も買い物も、まるで天国でした。特に、文化度の高いこの国の古書のレヴェルは高く、十八世紀末の百科事典や植物図鑑の挿絵の版画を求めて街中かけずり回ったものでした。今では、もう滅多に手に入りませんが、かつて書物が貴重だった時代の挿絵として使われた珍しい魚類、美しい植物の手刷り版画が、テキスト部分とは切り離されて取引されており、これらを額装すると、立派な新築祝いのギフトにもなったのでした。ところが、十八世紀の面影を漂わせる町並みや建築、さらにはチェコの芸術家、職人たちの高度な技術に目をつけたハリウッドの制作会社が大挙してプラハに押し寄せ、歴史ものの撮影のみならず、様々な映画の舞台にこの街を選び、特に「ミッション・インポッシブル」の撮影に国立博物館が使用されてからというもの、ホテルのレートは年を追うごとに、倍々で上昇していきました。


「ミッション・インポッシブル」のロケが行われた国立博物館の大階段はすっかり有名になりましたが、実はここは美術館ではなく、自然・科学、歴史系の古くて地味なコレクションがあるだけなので、訪れる人たちはがっかりするかも知れません。かくいう私も拍子抜けしてしまいました。プラハにはかつて神聖ローマ帝国皇帝の優れた美術コレクションが鎮座していたのですが、それも遠い昔にスペインやウィーンへと持ち去られ、今では見る影もない状況です。むしろ、プラハの街で目を奪われるのは、ここに残された建築物の壮麗さかも知れません。

Wednesday, August 23, 2006

ベルリン文化フォーラム

カラヴァッジオ作の「微笑む天使」を収蔵するベルリンの国立絵画館は、いわゆるカラヤン・サーカスと呼ばれるベルリン・フィルの本拠地近くにあります。これだけのコレクションを所蔵する美術館だというのに、ベルリンは観光地ではないらしく、バスで訪れる団体客は滅多にありません。空間を独り占めしてゆっくり絵画を鑑賞したいという人にとっては、まるで夢のような美術館でしょう。
国立絵画館も入っている複合文化施設の入り口

ややもすれば殺風景な広場に近代的なカフェが・・・

Tuesday, August 22, 2006

ドレスデンのミュージアム・カフェ

著名な泰西名画のコレクションで知られるドイツ、ドレスデンのツヴィンガー宮内にあるアルテ・マイスター絵画館のカフェ、屋外部分です。この写真は2002年の大洪水の直後に収蔵庫の破損状況を取材しに行った時に撮影したものですが、美術館は休館していたものの、カフェは飲み物だけの営業を続けていました。翌年の夏、復興状況を確認しに再訪すると美術館はフル稼働しており、ここのレストランで何度か食事をしました。びっくりするほどレヴェルの高い料理で、道向かいにゼンパー・オーパという、これまた中欧を代表するオペラ・ハウスがあるためか、美術館が閉館した後もオペラがはねる時間帯まで営業を続けているのが有難いです。ドレスデンの食文化はドイツ的というよりも、チェコやハンガリー、ウィーンの料理の影響が強いようで、変化に富んで豊かです。滞在したホテルのメイン・ダイニングにしても、このカフェにしても、世界の一流シェフにひけをとらない創造的なヌーヴェル・フレンチを味わうことができました。

Sunday, August 20, 2006

ヴェネツィアの市場

イ タリアへ行くたび大混乱に巻き込まれ、もう二度と行くものかと思うものの、半年もたたないうちに、また行きたくなるのは不思議なものです。特に暑い夏は、 なんとなくヴェネツィアの海が懐かしくなり、今の季節、おいしいズッキーニの花芽に生ハムとモツァレラ・チーズを詰め、軽めの衣をつけてオリーヴ・オイル で天ぷらにしたことや、アドリア海でとれるプリプリの海老と一緒にざっくり切ったズッキーニにパン粉をつけて揚げ、自家製タルタル・ソースをつけて食べた ことなどを思い出します。それも、地元の生鮮食材とキッチンがあればこそ。ヴェネツィアの夏は大きな蚊がぶんぶん飛び回っているので、虫除けのレモン・グ ラスの香りのするロウソクを窓辺に置いて食事をしなくてはならないのも、「ロマンチック」でした。

一流ホテルの料理人たちが出入りしてい る同じ市場の同じ食材ですから、おいしいに決まっています。イタリア料理はシンプルな調理法が食材を引き立てるので、高級レストランよりも、自分で料理し たほうが、ついおいしく感じられてしまうほど。イタリアに行く時はホテルではなく、小さくてもキッチン付のアパートに滞在することをおすすめします。

Monday, August 14, 2006

アドリア海の美しい魚

アドリア海の魚は美味しいだけでなく、見た目も美しい・・・というか、この魚屋さんのお魚は、あたかも十七世紀オランダ絵画を彷彿とさせる見事な並べっぷりで、思わず見とれるほどでした。美的なセンスに優れたご主人だったのでしょうが、夏のヴェネツィアは日射しも強いので、すべてがことさら美しく輝いて見えるのです。目を楽しませてくれるだけだなく、地物の海老とイカはフライにすると美味しく、2002年は約3ヶ月のヴェネツィア滞在中にどれほどの海老やイカを食べたかわかりません。これほど食材に恵まれた地では、ホテルに滞在するのはもったいないというもので、キッチン付のアパートを借りて自分で料理しなければなりません。リアルト橋のたもとの市場に毎日通うのは、ちょっと億劫でもあり、また、楽しいものでもありました。

Sunday, August 13, 2006

林檎の焼き菓子はいかが?

暑い日が続いています。こんな時は食事の準備をすることすら億劫になってしまいがちですが、それならいっそのこと、気合いを入れて焼き菓子を作ってみるの はどうでしょうか? カスタードと林檎のスライスを薄くなりすぎないように注意深くスライスして、重ね焼きしたものを冷まし、冷蔵庫でよく冷やして、香り の良いアイス・ティーと一緒にいただくと暑さを忘れます。林檎はどちらかというと秋〜冬のお菓子といったイメージが強いですが、暑い盛りに来るべき秋を ちょっと予感させるデザートもオツなものです。

仕事がら、お菓子や料理を撮影する機会も最近は多いのですが、まだ陽のあるうちならばテラスに机を持ち出すなどして、自然光でほぼ真上から、影が出ないよ うに注意して撮影することが多いですね。照明を使うにはそれなりの知識と経験が必要ですが、有難いことに太陽は人を選びません。陶磁器なども屋外の自然光 で撮影するのがベストのようです。かんかん照りではもちろんダメで、薄曇りぐらいが理想的かも。

Friday, August 11, 2006

ラテン・プロフェッショナル

社長の愛犬、瑠斐(Louis)をご紹介しておきましょう。立ち上がるだけでなく、ダンスが好きらしく、ここではラテン系のダンス音楽、Havanaに合わせて妖しく踊っておりますが、邦楽も決して嫌いではないようで、長唄に合わせて立ち歩きをすることなどもあります。この映像は2006年の端午の節句の時に、瑠斐の「初節句」ということで金太郎をしての記念撮影となりました。

Thursday, August 10, 2006

CyFarm Co.,Ltd.をよろしく

長らくお休みしていたTsurukame Expressを復活すると同時に、いくつかのウェブ・プロジェクトを並行してスタートすることにいたしました。私自身は気が短いため、本来、みずから ウェブをいじるようになると、寝ないでいつまでも何かやってしまう傾向が強く、本来、踏み入れたくはない領域だったのですが、今年からなぜか、すっかり 「IT系の人」になってしまっていることもあり、何もしないわけにはゆかなくなりました。

Tsurukame Expressはメインのサイトですが、CyFarmサイトでは、数年前に立ち上げた私どもの会社、(有)サイファームの宣伝と営業活動を兼ねて、料理と 旅行、おもてなし、社長の本業である西洋星占学に関する情報を提供していきたいと考えております。会社の定款にはいろいろなことが書いてあって、講演会・ イヴェント、室内楽コンサートなどへの人材派遣業から、占いイヴェントのプロデュース、ケータリングやレストランのメニュー提案(社長の岩渕明子が調理師 免許を持っております)、さらにはBBQソースの開発、アウトドア・クッキングの研究など、クリエイティヴなライフスタイルにかかわるすべての領域を仕事 のフィールドにしております。

今年は横浜BankARTでの『美食同源』企画に参加して、ほんものの古染付でイタリア料理を食べる会のプロデュースを行ったほか、会期中は弊社イチオシのズッキーニ・ブレッドの販売を継続して行い好評をいただきました。

社員一同、他に本業を持っている関係から、少し気を抜くと何もやらない状態に陥りがちな弊社ですので、次なる決算期に向けては営業面でさらなる努力を続けていきたいと考えております。

CyFarm という社名は、実は十年近く前に思いついたもので、CyberとFarmをつなげたものです。いろいろなプロジェクトに参加して、手伝って下さる若い人た ちとのネットワークを大事にしながら一緒に育てていきましょう・・・という願いを込めてつけました。その頃からIT技術とLOHASな暮らしは両立すると 考えていたのは、なかなか鋭い?

そんなわけで、ここ数年撮りためた世界各地の美術館や町並みの写真を紹介しつつ、料理や旅のこと、その他をゆっくりとご紹介してゆきたいと思います。