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Saturday, February 17, 2007

ヴェネツィアの仮面舞踏会

カルナヴァーレの期間中、ヴェネツィアにパラッツォを所有する人たちが大規模な仮面舞踏会を開くというので、フランスのメディア・グループ社長夫妻所有の、とあるパラッツォで開かれたパーティーに行ってきました。街は、過去最高1400万人の人出といわれる狂乱状態で、特にリアルト橋からサンマルコ広場にかけては「生命の危険」を感じるほどの混雑ぶりとなっていました。日本でいったら明治神宮と川崎大師、それに鶴ケ岡八幡宮の初詣参拝客が5キロ四方に全部集まったような状態で、おびただしい数の警察官と地元ヴォランティアが警戒する中、十メートルを十分かけて進むといった感じでうんざりしました。まぁ、そんなこともあろうかと、ホテルはサンマルコ広場を避けてカナレッジオに、しかも直接、チャーターしたボートでチェック・イン可能な場所を探しました。公共交通機関であるヴァポレットも信用できないので、パーティー会場となるパラッツォまで徒歩圏のホテルを探したわけです。ボートでホテルの前に着いてみると、なんとゴンドラがランディングを塞いでいて、やむなく小さな橋を渡った反対側に上陸することになりましたが、まぁ、あの混雑の中をヴァポレット乗り場から荷物をひきずって歩いてくることを考えれば、はるかにマシだったと思います。

念のため日本から持参した自家製の仮面2点





























仮面舞踏会の話はいろいろあるのですが・・・結局、社長は現地で下記の仮面を新たに購入しました。この程度のものから、絹やヴェルヴェットをふんだんに使ったり、金属やラインストーンを配した手の混んだものまであって、価格もピンからキリまでといった感じでした。


夜会は9時スタートで、一階の中庭から入ってすぐのホールで楽士たちの演奏を聞きながらシャンパンやベリーニなどを飲んで一時間ほどを過ごし、招待客が全員揃ったところで上階に移動。いくつかの部屋にわかれて着席のディナーとなりました。おびただしい数のロウソクに火が灯され、テーブルや暖炉の上の花はもとより、燃えやすいものが多い屋敷内なので、スタッフがそこ、ここへと目を光らせながらのサーヴィスで、よく考えると怖いものがあります。このブロックには二つほど、かつてヴェネツィア共和国のドージェを務めた家柄の大きなパラッツォがあり、そのどちらもが期間中、大規模な夜会を夜ごと開いていました。ただし、まったく普通の閑静な住宅街で、薄暗い通りの外からではまったくわからない華やかなイヴェントが中では繰り広げられている現実が不思議でもあり、奇妙な感覚でした。

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