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Tuesday, February 13, 2007

ヴェネト州の温泉町:アバノ

2月13日から仕事でイタリアのヴェネト地方に出張しておりました。ちょうどヴェネツィアはカルネヴァーレの真っ最中だったのですが、まずは内陸側、パドヴァ近郊の温泉集積地、テルメ・エウガネーの温泉町、アバノの料理旅館に最初の三日ほど滞在しました。エウガネーはいくつもの温泉町を抱えており、日本でいうなれば熱海と伊豆を抱える静岡県といった感じの、典型的な保養地として古くからその名を知られています。ヴェネト州はイタリアでも北部で、スイス、オーストリアからの足場が良いため、ドイツ語圏の利用客が多く、エウガネーのホテルでは、イタリア語以外だとドイツ語が通じます。最近は英語のウェブ制作などに力を注いでいるようだったので、英語が通じるようになったのか・・・と感慨深く思っていましたが、実際に行ってみると、レセプションでようやく英語の話せる人が一人いる程度で、相変わらず、基本的にはイタリア語オンリーの世界でした。料理のメニューなどはイタリア語以外ありません。まぁ、そういう土地柄ではあるものの、リゾート地の面目を果たしているのは、こんなもの誰が着るのか・・・といった感じの、ものすごく高価で、胸の部分が総レースで丸透けの金色の水着などを売っているブティックがしっかりあるところで、要するに、お金持ちの中高年男性が、遊ぶ目的でモデルまがいの若い女性を連れてきて、こういうエッチなちっちゃい水着を買い与え、泳ぐ様を眺めたりして楽しむというわけです。女性たちはパフォーマンスに応じて、宝石などの貴金属やバッグ、靴なども買ってもらうらしく、そうしたブランド品を扱う店もびっしり揃っていました。中級クラスの温泉旅館には、年金暮らしの仲の良さそうな高齢カップルや、エステ・マニアの母娘連れが多く滞在していますが、妙に派手な五つ星のホテルには、年齢がかけ離れた中高年の男性と明らかに配偶者ではない、毛皮をまとった若い女性といったカップルも見られるわけです。それもまた、ヨーロッパの文化というか、若い女性が手っ取り早く高価なものを手に入れる手段なのでしょう。

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